日本気象協会:国内DDOS事例2025
2025年2月26日
2025年1月9日、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」は、大規模なDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受け、アクセス困難な状況に陥りました。
特にWEB版は複数回の障害に見舞われ、1月15日まで影響が続きました。日本海側を中心に大雪や暴風雪の警戒が呼びかけられる中での攻撃であり、気象情報を求める多くのユーザーに影響を与えました。日本気象協会は警視庁と連携し、被害の拡大防止に努めています。
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事象
2025年1月9日、日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」は、外部からのDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受け、以下のような影響が発生しました。
発生日時と影響範囲
- 1月9日 午前7時1分頃から午後4時30分頃まで: WEB版「tenki.jp」が断続的に利用しづらい状況となりました。
- 同日 午後8時42分頃から翌1月10日午後4時30分頃まで: 再度、WEB版にアクセス障害が発生しました。
- 1月15日 午前7時51分頃から1月17日午前3時00分頃まで: 同様の障害が継続しました。
これらの障害は、DDoS攻撃によるネットワークの輻輳が原因とされています。
影響を受けたサービス:
なお、アプリ版全体や公式X(旧Twitter)アカウントでは、引き続き気象情報を提供しており、これらのプラットフォームは影響を受けていません。
対応状況: 日本気象協会は、DDoS攻撃の影響を受けた1月9日午前中の障害を夕方に一度解消しましたが、同日午後8時過ぎに再度攻撃を受け、断続的な障害が継続しました。
同協会は、警視庁サイバー犯罪対策課への相談を開始し、被害状況を共有することで、今後のサイバー犯罪の拡大防止に努めています。
背景: この期間、日本海側を中心に大雪や暴風雪、高波などの警戒が呼びかけられており、気象情報の需要が高まっていました。そのため、同協会はサービスの完全復旧を目指し、迅速かつ的確な対応を続けています。
利用者には、アプリ版や公式Xアカウントでの情報確認を推奨しています。
出典: